2017.7.10
出雲大社観光~心御柱
現在の出雲大社ご本殿は高さが24mあり、目を見張る建物です。
しかし、現在のご本殿は1744年に建て替えられたもので、
古代のご本殿は48mあったと伝えられていました。
これには二つの理由があります。
一つは、平安時代に源為憲(みなもとのためのり)によって書かれた
口遊(くちずさみ)という書物に
日本の大きな建物として「雲太、和二、京三」と書かれています。
和二は東大寺大仏殿のことを
京三は京都の大極殿のことを
そして、雲太は出雲大社のことを指していると言われていました。
もう一つは、
出雲大社の宮司家である出雲国造千家家に
「金輪御造営差図」(かなわのごぞうえいさしず)
という図面が伝わっています。
これは昔のご本殿の平面図で、柱は三本の木で束ねるという記載があり、
この柱が九本高く伸び48mのご本殿を支えていたと伝えられています。
しかしながら、この二つの理由をもってしても、
古代に48mもの高層神殿があったことは、信憑性に乏しいとされていました。
ところが、2000年に出雲大社境内において驚くべき発見がありました。
大きな木が三本束ねた状態で出雲大社境内において発掘されたのです。
また、発掘された位置は「金輪御造営差図」に記された通りであり
この図の信憑性が証明されました。
発掘されたのはこの図の位置
出雲大社の国旗掲揚塔の高さが47mあり、
真下に立つと古代のご本殿の高さと、その時代にこれだけの高層神殿があったことに驚嘆します。
古代高層神殿の模型が、初日に車を停めた道の駅に併設する
「吉兆館」に展示してあります。
帰りにご覧下さい。